中学校の成績は英語・数学がよければ大丈夫と考えている人は多いのではないでしょうか。最近の私立高校の推薦入試でさえ、5教科の内申点の25点満点で受験可能かどうかを判断しています。 また、ある公立高校の入試では、5教科のうち英語・数学・理科の内申を2倍にするという見方をするところもあります。理科・社会は主要5教科の一部であって、決して「おまけ」ではないのです。
更に、出題傾向も平成15年を境に変わってきています。平成15年以前は中1〜中3までの化学の3つの単元から2単元分の問題、物理・生物・地学も同様に3つの単元から2単元分の問題で問1〜問8というような出題だったのですが、平成15年以降の問題は、平成18年度を例にあげると問1の中に中1・中2の物理、問2の中に中1・中2の化学、問3の中に中1・中3の生物、問4の中に中1・中3の地学、問5に中3の物理、問6に中2の化学、問7に中2の生物、問8に中2の地学というように中学3年間の理科からまんべんなく出題されています。
昔のように「ヤマをはる」的な勉強方法では通用しない入試問題になってきているのです。500点満点の入試で、英語・数学・国語が80点台をとっても理科・社会が60点台ならば、内申にもよりますが上位校合格は厳しくなってしまいます。ですから中学の理科は1年の内容でもおろそかにできず、しっかり理解していかなければなりません。
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